外発的動機付け
なないろ学習塾でのひとこま。小学生がゲームしています。
え、なんで学習塾でゲームしているの??
これは発達に特性のある子に対する「学びに向かう力」をつけるためのカードのひとつ「外発的動機付け」というものです。
塾に来てみたけどどうしても勉強をする気にはなれない・・・。先生がいくら声を掛けてもダメ・・。そのようなときにはイレギュラーな「刺激」が有効的です。
普段は指導に入らない代表(ラスボス)が勉強やる気無しモードの塾生に近づいて・・・
(塾生の顔に緊張があらわれます「え、ラスボスに怒られる・・??」)
ラスボスの一言
「ゲームするか?君らにとってはクソゲーかもしれないけど、私(ラスボス)が君らくらいのときにめっちゃハマってたファミコンっていうやつを」
予想外の答えに塾生はしばらく「??」ですが、しばらくして「ゲームやりたい!」と言い出します。
そこでラスボスは「よし、わかった。●時●分まで○○先生といっしょにこのプリントをしてみよう。それがちゃんとできたら、ラスボスと隣の部屋でゲームだ!」
これで完全にエンジンかかります。教室に入ってから曇りまくっていた表情が一気に明るくなり、プリント学習に取り組みます。
これを「外発的動機付け」といいます。所謂「ごほうび」ですね。「●ができたら〇をあげる」というものです。
しかし、何も考えずに「ごほうび」を与えるのわけではありません。「ごほうび」の種類や頻度、出すタイミングなどすべてその子の特性に合わせた形でカードを切ります。
注意したいのは「外発的動機付け」がクセになると、塾生はより強い刺激=ごほうびを求めるようになり「刺激が無いと勉強できない状態」になってしまうということです。
ですから、当塾で「外発的動機付け」の手法を使うのは学びの目的や目標が自分ひとりでは理解できない小学生が中心。中学生になり学年が上がるにつれて次第にその割合を減らしていきます。
中学生くらいになると、単なる「ごほうび」だけでは学びに向かう力は身に着きません。ではどうしたらよいのでしょうか?
そのお話はまたの機会に!
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