「ながら勉強」は本当に効率が悪い?マルチタスクゲームで実感

皆さんのお子さんは、勉強中にスマートフォンで動画を見たり、音楽を聴きながら宿題をしたりしていませんか?最近、当塾でも「ひとつのことに集中しにくい」という傾向を持つお子さんが増えています。

よくある光景

「勉強しなさい」と言って机に向かわせても、気がつくとスマホで動画を見ている。注意をしても「聞きながらの方が集中できる」「これくらい大丈夫」と言って、なかなか改善されない......。そんな経験をお持ちの保護者の方も多いのではないでしょうか。

私たち講師も授業中に「マルチタスクは効率が悪いからやめた方がいい」と伝えるのですが、口で説明するだけでは、なかなか生徒たちに実感してもらうことができませんでした。

「体験」で理解を深める取り組み

そこで今回、生徒たちに「マルチタスクゲーム」を体験してもらいました。小中学生にも分かりやすいよう、シンプルなルールで実施しました。


ゲームの内容

使用するもの: 〇、□、△の3つの記号

課題: それぞれの記号を10個ずつ、合計30個書く

方法:

集中型: 〇を10個 → □を10個 → △を10個の順で書く

マルチタスク型: 〇□△の順で1個ずつ書き、これを10回繰り返す

両方の方法で、どちらが早く正確に書けるかを計測しました。


驚きの結果

結果は一目瞭然でした。参加した生徒全員が、集中型の方が早く書き終えることができました。

さらに注目すべきは品質の違いです。マルチタスク型では、〇□△の順番を間違えて書いてしまう生徒が複数いました。一方、集中型では書き間違いはほとんど見られませんでした。

生徒たちの気づき

実験後、生徒たちからは次のような声が聞かれました。

「マルチタスクの方が疲れた」

「次に何を書くか考えるのに時間がかかった」

「集中型の方が楽だった」

この体験を通して、生徒たちは**「ひとつに集中した方がスピードも品質も確保できる」**ということを実感することができました。


ご家庭でも活用できる気づき

この実験結果は、日常の勉強にも当てはまります。数学の問題を解きながら音楽を聴く、英語の暗記をしながらSNSをチェックするといった「ながら勉強」は、実は効率を下げているのです。

お子さんが集中して取り組めるよう、まずは学習環境を整えることから始めてみてください。そして、お子さんにもこの「マルチタスクゲーム」を試していただければ、きっと新たな発見があるはずです。

なないろ学習塾では、このように体験を通じてお子さんの学習への意識を高める取り組みを続けています。勉強方法でお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。


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