なないろ学習塾の個別指導が記憶に残る理由 ~脳科学が証明する「即時復習」の威力~
なぜ120分を「前半60分+後半60分」に分けるのか
当塾の個別指導は、120分の指導時間を次のように構成しています。
前半60分:講師とマンツーマンで新しい内容を学ぶ
後半60分:前半で学んだことをすぐに復習・演習する
この指導法には、脳科学の確かなエビデンスがあります。
脳科学のエビデンス①「エビングハウスの忘却曲線」
19世紀のドイツの心理学者エビングハウスが発見した「忘却曲線」によると、人間は学習した内容を次のように忘れていきます。
20分後には42%を忘れる
1時間後には56%を忘れる
1日後には74%を忘れる
つまり、せっかく良い指導を受けても、その日のうちに復習しなければ7割以上を忘れてしまうのです。「受けっぱなし」がもったいない理由はここにあります。
当塾の指導法では、前半で学んだことを後半60分ですぐに復習するため、記憶が消える前に定着させることができます。
脳科学のエビデンス②「検索練習効果」
近年の記憶研究で明らかになった「検索練習効果」(Retrieval Practice)によると、学んだ内容を頭の中から思い出す行為そのものが、記憶を強化します。
ただテキストを読み返すだけの復習よりも、「さっき習ったことは何だったかな?」と自分で思い出そうとする復習の方が、記憶の神経回路が強く結びつくことが分かっています。
後半60分の復習時間では、生徒が自分の力で問題を解きながら、前半の内容を頭から引き出す練習をします。この「思い出す」という行為が、記憶を長期記憶として定着させるのです。
脳科学のエビデンス③「記憶の定着プロセス」
脳の中で情報が記憶として定着するには、次のプロセスが必要です。
符号化(Encoding):情報を脳に取り込む
固定化(Consolidation):短期記憶を長期記憶に転送する
検索(Retrieval):必要な時に思い出す
前半のマンツーマン指導で①の符号化を丁寧に行い、後半の復習時間で②③のプロセスを同日中に実行することで、記憶が脳にしっかりと刻まれます。
高校入試直前の「逆パターン」指導
高校入試が近づくと、指導の順番を逆にすることもあります。
前半60分:自分で問題を解く(自習)
後半60分:わからなかったところをマンツーマン指導
この方法も脳科学的に効果が証明されています。「プロダクティブ・フェイリア(生産的失敗)」という概念で、まず自分で考えて失敗や困難を経験してから正しい解説を聞くと、理解が深まり記憶に残りやすくなるのです。
自分で悩んだ分だけ、その後の指導が「腑に落ちる」経験になり、脳に強く刻まれます。
まとめ:「受けっぱなし」にしない仕組み
なないろ学習塾の個別指導は、脳科学の原理に基づいて設計されています。
せっかくの良い指導も、自宅に帰ってから復習しない「受けっぱなし」では、翌日には7割以上を忘れてしまいます。当塾では、指導時間の中に復習時間を組み込むことで、記憶の定着を確実にする仕組みを作っています。
学んだその日のうちに、学んだその場所で復習する。これが、脳科学が証明する最も効率的な学習法なのです。
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